やさぐれざるをえない

今日は相方との打ち合わせ。ゼロアカ道場に向けての同人誌は絶好調だ。お互い今の時点でできてる文章と批評のアブストラクトを持ち寄って疑問点を解消したり駄目だしを行ったりしたのだ。ところが俺、相方の構想してる批評のレベルの高さに焦る。すでにやさぐれた気分になり始める。
 デザイナーさんの方からあがってきた試し刷りを相方に見せる。あまりの出来のよさに相方感動の寄生を上げ、となりに座ってたおじさまにキレの視線を向けられる。そのあたりでどうも相方の肌の色がいつもと違うことにようやく俺、気付く。

俺「や、あのさ、なんかおまえ、今日肌の色……おかしくね?」
相方「…………」
俺「あ、あのさ、まさかとは思うんだけどさ……」
相方「昨日、海、行っちゃった」
俺「え、あの……海って……海? じゃあそれって、あれなの、日焼け?」
相方「九十九里浜行っちゃった。日焼け止め塗り忘れちゃった。マジ体かゆいわー」
俺「…………」

昨日の俺。外出すらしていない。ひたすら進まない原稿と向き合う。マジ引き篭もりモード。
昨日の相方。外出どころかプチ旅行。ひたすら海ではしゃぎまくる。マジリア充モード。
同じ立場のはずなのに、何故か生じた圧倒的な格差の一日。俺完全にやさぐれモードに突入。
しかも相方のアブストラクトを見る限り俺より構想まとまってる感じなのが俺の腐った気持ちをさらに澱んだ場所へと導いていく。俺はのだめの新刊とジャンプを買って帰った。

フランス乞食は今日も仲良しだ。