ゼロアカ第五次関門通過のお知らせ

坂上秋成です。

遅ればせながら、東浩紀ゼロアカ道場第五次関門を無事通過しましたのでご報告させていただきます。残すは最終関門のみ、マジで強敵二人が残ってしまったため嬉しくも憂鬱な気分ですが精一杯頑張ります。

というわけで以下レポート。しかし、僕の場合当日のことよりも3月8日から12日にかけてのツラさの方が印象深いのでそこから記してみます。

3月8日:村上隆氏がチアマンを務めるアートイベントGEISAIにスーパー☆ラルクとして乗り込み、顰蹙と喝采の嵐に巻き込まれる。ここまではよかった。

3月9日:
朝まで飲み帰宅。起きてみるとどうにも身体がダルい。体温計を脇に挿し込んでみる。38度5分。大変なことになってきた、と俺は思った。

3月10日:流石にプレゼンの準備をせねばと思い、PCに向かうも身体動かず。結局一日中2chを見て過ごす。マジで絶望的な気分になる。

3月11日:
限界を感じて病院に行く。点滴を打ってもらい少しだけ元気になる。待合室で子供が俺を見て泣いていた、そんなに金髪が恐いかこのガキ、泣きたいのは俺のほうである。
パワアポイントで図を作りたいのだがスキルがないため、友人二人を自宅に誘致。リビングを占拠して作成を行う。優秀な友人二人のおかげで夕方六時にはスライドのほとんどが完成。内藤くん、ミドくん、マジでありがとう。
しかし、原稿を作る気力がないため、メシ食って寝る。

3月12日:
いよいよ前日である。風邪が治る気配はない。原稿も出来てない。
とりあえず2時間くらいでパワポのスライドを完全に完成させる。あとは原稿を書くことと、当日飛んでくるだろう質問を予想することだけである。
夕方五時くらいに藤田直哉に電話をかける。
俺「おまえ明日どうすんの? ちょっと俺、風邪ひいてスーパー☆ラルクとかやる気力ないんだけど」
藤田「ああ、俺はあれだよ、明日はフェニックス藤田だよ、もう衣装も完璧だよ」
俺「ああ、じゃあ乱入するんだ。いいけどさ、マジでタイミング見計らえよ。休憩時間にするとかさ」
藤田「やっぱ普通の乱入はやばいかな?」
俺「やばいやばい。村上さんは笑ってくれるかもだけどさ、マジで筒井さんは無理だよ」
藤田「そっか。じゃあタイミング考えるわ」
こんな会話を交わす。
深夜1時、原稿が8割がた完成する。とりあえず一安心した俺はやずやさんに電話をかけてみる。
やずや「なに秋成、前日に探りを入れに来ましたか」
俺「や、そういうつもりでもないんすけど、調子どうかなーって」
その後ゼロアカ本番にかける意気込みやアイツが通りそうだとかいった話を一時間くらい交わす。
CLANNADの最終回を見る。あまりの出来の悪さに絶望する。「本当の」汐が全然救われてない感覚が残ってしまったので俺の中で駄作決定。
そして深夜三時。結局眠れない俺はミネオに電話をかける。30分くらい柄谷とMADの関係について語られる。いや、それいったら全ての批評ってMADになるんじゃないの?と尋ねてみるが、それに対する彼の応答内容は理解できなかった。
明け方6時、ようやく原稿と予想質問集が完成し、安心して眠りにつく。

3月13日:

いよいよ本番デー。出陣前にPCの前で原稿を10回くらい読み、ユンケルを3本とのどぬーるスプレーを買って向かう。風邪、結局治らず。熱は7度8分まで下がったが、テンションはやはりあがらない。迷ったすえ、現場までタクシーで向かうことにする。計算では2000円で済むはずだったのだが3800円かかり、本番前に精神的ダメージを受ける。
そして会場。筑井以外のメンバーはすでに揃っており、みんなやたらとリラックスしている。なんでこいつらこんな余裕なんだ頼むから死んでくれと俺は焦りを覚える。パワポのスライドを確認してたらやずやさんに「秋成これワード貼り付けたでしょ、今時イラレくらいは使えないとねプゲラ」と馬鹿にされる(※一部誇張して表現されている箇所があります)。
その後、何回見てもゴーストの意味がピンと来なかったので村上とやる夫の話をしつつ議論を交わす。筑井現れぬままプレゼンの時間へ。

観客も揃い、6時30分、ついに第五次関門開始。俺のプレゼンの順番はラスト(=8番目)で体力が持つのかこのあたりでかなり不安。さらにやずやさんが予想通りいいプレゼンを初っ端にかましてくれたのでさらに不安。鼻をかんだりスプレーを喉に吹きかけたりしながら自分の出番を待つ。

そして登壇。風邪をひいている上諸事情によって金髪ですがお許しくださいという謎の挨拶を会場に投げかけてから本番開始。まったく緊張はしていなかった、というよりもむしろ俺は風邪のせいでいささか不機嫌だった。俺は堂々としていたというよりも最早ヤケクソになっていたという感じである。しかしてそこは火事場の馬鹿力、家で練習しまくったことが効いたのか、動画よりも7倍くらいいい感じのプレゼンが出来たように思う。

10分の休憩の後、口頭諮問が始まった。審査員は東浩紀太田克史筒井康隆村上隆。マジでやばい面子だが、イメージトレーニングの成果か、ここもまた緊張せずに壇上へ上がれた(ような気がする)。開口一番、東さんが「僕が現時点で一番だと思っているのは坂上くんです」と告げる。俺、ちょう嬉しいながらもゼロアカ的にこれは死亡フラグなのではないかと予想する。
(続く)