早稲田文学3にてウラジミール・ソローキン『青脂』掲載

早稲田文学でソローキンの『青脂』だと……
楽しみどころの騒ぎじゃないぜ……
そういえば僕は昔サークルで望月先生を呼んで講演会をやってもらったことがあるのだった。何か不思議なキモチになるのだった。
もう眠くて何書いてるのかわからん。
ここんとこいい加減な更新ばっかでごめんなさい。本当におやすみなさい。

平日

今日は平日だ。
昨日も平日だった。
だから仕事をする。
何も不自然なことはない。
街が光っている。
素晴らしいことだ。
しかしイルミネーションは平日を撃ち殺せない。
手を繋ぐ男女が多い気がする。
世界に確率の偏差が生じているのだろう。
今日は平日だ。
コンビニにおでんを買いに行こう。

高校生のコスプレをやってみた

おはようございます、坂上です。
生まれて初めて学生服というものを着てみました。僕の通っていた中高には制服というものがなかったのです。自分の携帯をなくしてしまったのでオカンの古い携帯からの撮影になって画質クソ悪いですがこんなんでました。

年末のコミケの予行演習ということで、とりあえず制服だけでも着てみようと徹夜明けの頭で思い立ったのでした(ブツは弟のお古)。
俺ってまだまだ高校生でも通用するんじゃね!?とか気持ち悪いテンションになってますが、突き出た腹を見てるとそれも無理だよなーと思ったりします。
そんな感じで現実逃避でした。原稿やろう……
【追記】こないだ書いた記事で週間読書人の文芸時評が1月上旬とか書いたのですが、どうも今週の金曜日には書店で買えるようです。よろしくお願いします。

批評的腐女子の誕生

みなさんこんにちは、坂上です。
批評を結構読んでいる友人に、コミケ来てくれるようにと宣伝してみたところ、頼んでもいないのに勝手に宣伝用の絵を描いてくれました。

…(;´Д`)…
久しぶりに腐女子の怖さを思い知らされました。最近東さんと宇野さんに萌えている女子がいるとは聞いていましたが、まさかこんなことになっているとは……

「週間読書人」で文芸時評やります

お疲れ様です、坂上です。なかなかゆったりした生活に戻れないですが頑張ります。
2010年度の「週間読書人」文芸時評を担当させていただくことになりました(読書人:http://www.dokushojin.co.jp/)。毎週金曜日発売で、時評は月に一回掲載されます。市川真人さん、栗原裕一郎さんの後継ということで、どうしてもプレッシャーはかかりますが、今の文芸誌の空気や問題、できるならば豊かさを伝えるようにやっていこうと思います。
僕自身の文学観も合わせて示せるような時評を展開するつもりですので、まあ今月文芸誌で何読めばいいかなーと迷った時などに検索ツールとして使ってもらえるといいんじゃないかと。ちなみに編集者さんからはラノベやエロゲの話もOKという許可を得ていますので、文芸誌であまりに書くことがなかったらサブカル方面の話題を展開するかもしれません。
手にとっていただければ幸いです。毎月文芸誌の全てに目を通すというのはハードですが頑張ります。多分一回目の時評は1月上旬くらいになると思うので、よろしくです。

『Final Critical Ride 2』にエヴァ破論を寄稿しました

東浩紀宇野常寛プレゼンツの『FCR2』に、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」論として「ロールトラブルと記憶の海」を寄稿しました。

『Final Critical Ride 2』目次
【グラビア&インタビュー】松田賢二 【対談】東浩紀×宇野常寛 聖地巡礼2――平成仮面ライダー補完計画 MISSING ACE随行記:浅子佳英)
〔特集〕エヴァ/ヱヴァ2009 【対談】東浩紀×山本寛 ヱヴァンゲリヲン:破――――You can(not)publish 【鼎談】東浩紀×伊藤剛×竹熊健太郎ドラッグムービーとしての「ヱヴァンゲリヲン」――DAICON FILMから「破」へ
【対談】宇野常寛×荻上チキ エヴァの記憶/呪縛から世界を解放するために 【論考】稲葉振一郎 セルフ・パスティーシュとしての『ヱヴァンゲリヲン』二次創作的欲望 【論考】坂上秋成 ロールトラブルと記憶の海 【特別寄稿】入江哲朗 少年よSANA SAMBAにノって踊れ
【付録CD】決断主義トークラジオAlive4 東浩紀×宇野常寛×濱野智史×李明喜×浅子佳英etc //////『Final Critical Ride 2』


12月31日のコミケで売り出されるので、興味のある方は――いや、エヴァ破を好きな人は漏れなくご購入いただけるといいのではないかと思います。今回僕が書いたものは、今日本にあるエヴァ破批評の中で一番面白いものに仕上がっているという自信があるのです。

今回のエヴァ破への反応は大体3パターンに分類できます。
①俺たちの好きなエヴァ(旧エヴァ)はとっくに終わってるんだよ!今更くだらないリメイクなんかすんじゃねえよ!!派(=保守派)
②マジレベル高いラブストーリーだったなー、これなら彼女連れて観に来てもよかったなー派(=新規客層)
③批評的に語ることはないけど、映像は素晴らしいし、それでいいんじゃないですかね派(=東浩紀
細かく見ていくと二次創作派とかカヲル萌え派とかあるんだけど、基本的には上記の三つのどれかにみんな納まるんじゃないでしょうか。さて、日本で一番面白い批評を書いたとかのたまう以上、当然僕の立場は3つのうちどれにも属さないわけです。

①②③の立場の問題は、新エヴァと旧エヴァを切り離して考えているか、もしくは新エヴァを単なる二次創作とみなしてしまっているという点にあります。しかし、二次創作自体は同人誌やMADで山のように出てきているわけです。そうである以上、ここで立てるべき問いは「公式に庵野秀明エヴァンゲリオンをリビルドすることの意味(効果)はどこにあったのか」というものにならなければいけない。

まず旧エヴァ(テレビ版+EOE)があった。そして新劇場版が作られた。けれど、両者の間には膨大な二次創作の海が横たわっている以上、その海の先に作られた新劇場版は単なる二次創作以上の効果を持つものになってしまった。これが僕の基本的な立場です。④間テクスト派とか言っておこうかと思います。

さて、かつての旧エヴァは主に社会問題――オウムやキレる若者と並べる形で論じられてきました。それは宮台真司さんの論文からも明らかです。あるいは、東浩紀のようにアニメ史の中にエヴァンゲリオンを位置づけようとする形での批評も行われた。しかし、どちらの方法もエヴァ破を論じるには適していないというのが僕の考えです。エヴァ破の「一見すると」健全化したストーリーの中に社会の闇は見出せないし、ゼロ年代のアニメの流れからも浮いてしまっている。つまりは外部の参照項との緊張関係をエヴァ破は持っていないわけです。

しかし、考えてみればこれまでエヴァを単的に自立した芸術作品として語ろうとする批評はあまり存在しなかったのではないか。そうであるならば、外部コンテクストと切り離されたところでエヴァ(ヱヴァ)をどのように語ることができるのかという問いが自然に浮上してきます。それに真っ向から応答を試みたのが今回の批評です。

「ロールトラブル」とか「記憶の海」について語りだすとネタバレになってしまうのでこの辺りにしておきますが、とりあえず読んでもらって損はない……はずです。よろしくお願いします。

ちなみに今回、東×伊藤×竹熊鼎談(朝日カルチャーセンターでやったやつ)の構成も務めさせてもらいましたが、これを読むと東浩紀という批評家の、エヴァ破のみならず映像作品全般へのスタンスがよくわかるようになっています。もちろん僕は東さんの意見に全面的に賛同するようなことはないですが、そこで語られるドラッグムービーとしてのEVAの話は重要です。

しかし、今回の原稿を書いていたのは実は7月くらいなのですが、はるか過去の出来事のように思います。7月いっぱいと8月上旬は本当にエヴァ破のことしか考えてなかった。一度企画自体が潰れてしまって、日の目を見ることはないかと思っていたので、今回こうして届けられる形になって本当によかった……
個人的な話になりますが、僕が初めて批評っておもしれーなーと思ったのは、『郵便的不安たち』に収録されている東浩紀エヴァ論を読んだ時だったりするのです。なので、今回その東さん企画の本で自分のエヴァ論を発表できるというのは、過去の自分(仮定法過去ではなく、現在と軸を共有している自分)への祝福としても、すげえいいことなんじゃないだろうかと思ったりします。

ゼロ年代が終わるその日に『FCR2』は出ます。雑誌全体について何かを断言するようなことはできないですが、自分の批評が次の10年の脈動を予感させるものになってればいいなと思います。

それにしても入江くんの『こどものおもちゃ』論を読むのが楽しみだ……

ツイート@はてな

・ただ最近のことをつぶやくだけの更新なう
・ミネオに甲高オタ声と言われてくやしすぎるが反論できないなう
・たしか14歳の時につきあってた相手にはあなたの声が凄く好きと言われたのに今はキモ声としか言われないなう
・でも俺だって批評業界とその他で声の高さとか使い分けてるなう




・はっきりいって東浩紀がここまで小説うまいと思わなかったので驚いているなう
・俺も娘産んで、暗くなったらちゃんとお家まで連れて行ってほしいなう
・俺に娘が出来ること自体奇蹟に近いわけだけど、そんな奇蹟を肯定しようとする小説なのだったなう
・主語の「僕」をもっとカットした方がリズムいいかなと所々思いつつも、これだけ文章のうまい小説家、今はあんまいないなう
・しかし「理樹の世界からは同時代の風子の世界に接触できない」(132p)の一文は「風子の世界にしか」ではないかと思うんだけど、単に僕がコンテクストを把握できてないだけかもしれないので間違ってたらすいませんなう
・2010年くらいが多分過渡期で、今俺たちは『ドーン』や『クォンタム・ファミリーズ』の世界がSFなのか自然主義なのかよくわからない世界に生きていて、二つともその感覚をバツグンの嗅覚で伝えてくるからすごいなう
・媚びていると言われようが俺は感動した、久しぶりに小説読んで泣いた、東浩紀すごいなう




文芸時評のお仕事するなう
コミケでいろいろ書いてるなう
渚カヲルのコスプレしたいけど叩かれるのこわいなう
・しかしすでにウィッグは注文したなう




・村上裕一が怒ってるなう
講談社BOXに「一日50枚書けるじゃないですか!」と言われ反射的に謝ってしまったが冷静に考えればその発言をしたのは坂上だということに気付き怒りがこみあげてきたらしいなう
・しかし冷静に考えてみれば村上も1日30枚書ける発言しているなう
・あやまらなくていいだろうという結論なう




・締切なう
・3つくらい同時にいま締切なう
・現実逃避なう
・栄養ドリンク飲んで頑張るなう
レッドブルが最近お気に入りなう
・おいしいなう




・忘年会の幹事2つやってるなう
・高校の同級生でやるのと大学のサークルの人中心の二つなう
・前者はともかく後者は25人くらい集まってしまってしかも俺が携帯なくして誰を呼んだか把握できてないので連絡忘れた人いたらマジでごめんなう
・高校の同級生の方は恩師の先生もくるなう
・懐かしすぎなう
・しかしすっぽんを食うわけだが、精力つけても男しかいないのであまり意味がないだろうなう




・小説読みたいなう
・16日までにすべての仕事を片付けて、そこから年末までひたすら小説だけ読む生活にしたいなう
・ラナーク読みたいなう
マンディアルグとか、最近やたらと世界文学がエロ系に力を入れてくれてるのでバタイユや澁澤ファンとしては嬉しいなう
・そういえば東浩紀がエロ描写上手いことにもびっくりしたなう
奥泉光さんは評価の難しい作家さんだなと今更のように思っているなう




・こないだ書いたエロゲーの未来を真剣に考えるの記事でブックマークを見たなう
・俺つばはトラウマを少年(主人公)に移し変えてるだけなので根本的な解決になってないと指摘されていたなう
・まさにその通りで、だからこそ俺は期待ほどではなかったと書いたのだったなう
・しかし、少女のトラウマよりは主人公へのトラウマの方がましなう
・俺つばで言えば、千歳くんと成田さんが羽田くんをフルサポートしてるので物語として気持ち悪くないことが大事なう
・なので、解離を使って逆説的にトラウマを隠蔽する手法は面白いと思ったけど、ダイレクトに多重人格の主人公を使うのはセンスないなう




・今書いてる批評のテーマのためか、最近他者と愛以外のことを考えてないなう
・8割くらい書きあがってるなう
・面白く書けてるといいなーなう
・でもいろんな人に誉められてるので少し安心なう
・他者と愛以外に考えるべきことがあるのか謎なう
・8日に早稲田であった東講演会で、俺が考える個人レヴェルでの他者と愛の思考を社会に適用しようとすると民主主義2.0になるしかないのではないかと真剣に思ったなう




・つぶやきつかれたなう
・原稿に戻るなう
・現実に戻るなう
・ところがどっこい、ここが現実なう
・砂漠なう